最近、自律神経を整えることが話題となっており、その手段として「腸活」が注目されています。今回は、腸活とは何か、どうして腸活が自律神経を整えるのに効果的なのかについて、解説します！
また、実際の腸活の方法も紹介するので、是非ご覧ください。
腸活ってなに？
腸活とは腸内環境を整えることで、腸の働きを正常にすることです。
人間の腸には主に3つの役割があります。
①食べ物を消化して、栄養素を吸収する
②水分を吸収して便をつくり、排泄する
③外敵などから体を守る
以上の3つの役割は腸内環境が整っていることで、正常に機能できるのです。
では、「腸内環境を整っている」とは腸内がどういった状態になっていればよいのでしょうか。
それは腸内に住んでいる「善玉菌」、「悪玉菌」、「日和見菌」の3つのバランスを保つことが重要です。
「善玉菌」は腸内環境をよくする働きを持つ細菌であり、これと相対するのが「悪玉菌」です。
そして、「日和見菌」は多い細菌の味方をする菌です。
つまり、「善玉菌」が多くなると「日和見菌」も腸内環境づくりのお手伝いをするため、
「腸内環境が整っている」状態になりやすくなるのです。
腸活のメリット
では、どうして腸活が注目されているのでしょうか。
それは、以下の大きなメリットがあるからです。
便通改善
「悪玉菌」が多くなると、腸の役割を正常に果たせなくなります。
それにより、便秘や下痢などの便通に関する悪影響を及ぼすのです。
そこで、腸活を行うと、「善玉菌」が増え、腸の役割を正常に果たせるようになるため、
便通の改善につながります。
免疫力の向上
腸は「腸管免疫」という腸内に侵入してきた病原体を発見し、攻撃をする役割を持っています。
この腸管免疫は人体で最も大きな免疫システムと言われ、免疫細胞の約70パーセントが集中しているのです。
そのため、腸内環境を整えることで免疫力が向上し、風邪やインフルエンザなどの体調不良の予防につながるといわれています。
また、腸内環境を整えることで、花粉症の改善やがん発症率の低下にも関わる可能性があるといわれており、様々な病気を予防するのに腸活は非常に効果があるのです。
動脈硬化の予防
腸活は動脈硬化の予防にも効果があります。
動脈硬化の主な原因は血液中に存在する「悪玉コレステロール」ですが、
「善玉菌」にはこれを減らす効果があります。
腸内環境を整える方法
腸内環境を整えることで、様々な効果がありますが、どうやって腸内環境を整えればよいのでしょうか。
その方法を紹介します！
腸内環境のセルフチェック
腸活を始める前に自身の腸内環境を確認してみましょう。
方法としては、便の状態を確認することで、セルフチェック可能です。
🔳腸内環境が整っている
便の色が黄色っぽく、臭いがあまりしない状態
🔳腸内環境が整っていない
便の色が黒に近く、臭いが強い
また、より詳しく状態を調べたい場合は「腸内フローラ検査」が有効です。
検便をして、腸内環境を検査するため、より詳細な結果が得られるのはもちろん、
結果から、どんな食事を行うのが良いかもわかるため、より正確に腸内環境を整えることができます。
食事改善
腸内環境を整えるには腸内の「善玉菌」を増やすことがカギとなり、食事の改善が非常に効果的です。
腸内の「善玉菌」を増やす方法は主に2つあります。
🔳「善玉菌」を直接取る
食べものを通じて、腸内に「善玉菌」を取り込み、腸内環境を整えます。
具体的にはヨーグルトを食べるなどがありますが、食事で摂取した「善玉菌」は腸内には定着しないため、
継続的に摂取をしていく必要があります。
▼おすすめの食材
ヨーグルト、チーズ、漬物、納豆、乳酸菌飲料
🔳「善玉菌」の活性化
もともと腸内に住んでいる「善玉菌」を活性化させることで、「善玉菌」を増殖させる方法です。
この方法にも食事が効果的で、オリゴ糖や食物繊維が含まれる食べ物を3食継続的に食べることが重要です。
▼おすすめの食材
食物繊維：キノコ類、豆類、野菜類、ゴボウ、大麦、玄米、ひじき、
オリゴ糖：玉ねぎ、大豆、アスパラガス、ニンニク、バナナ、コーヒー
適度な運動
腸活では腸自体に刺激を与え、動かすことも重要です。
腸を動かす筋肉に「腸腰筋」があり、軽い運動で鍛えることが出来ます。
特に、ウォーミングやストレッチ、ヨガなどが効果的です。
規則正しい生活
規則正しい生活は「悪玉菌」を減らすことにつながります。就寝時間が定まることで、
自律神経が整えられ、排便の時間がルーティン化されます。その結果、副交感神経が活発になり、
腸内が役割を果たしやすくなるため、規則正しい生活、特に決まった時間の就寝は腸活に非常に重要です。
まとめ
腸活を行うことで、自分の健康を保つことができます。
健康を保つことで、やりたいことや仕事にも集中できるようになりますので、
できることから腸活を実践してみてくださいね。
